さよなら。

　昨日、不安に感じていたことが本当になった。
　心がどこかぽっかり抜けてしまったような気がしたのは、本当にぽっかりと抜けていた。もう修復不可能なほどに。

　今日、相方と別れた。
　この想いは、相方には結局届かなかった。
　信じていた気持ちは、完全に裏切られる形になった。自分が、相方のことを考えている間、相方はどうやったら自分を傷つけずに別れられるのか、そんなことを考えていたらしい。

　相方は、今別に好きな人がいる。そう言っていた。自分は、相方のためにバイトをして、勉強して、悩んで、そうした時間全てが否定されてしまった。
　今までの気持ちは全て、踏みにじられた。

　でも、自分は怒らなかった。
　怒ったら、残りの1年と6ヶ月、ずっと一緒の教室なのに、顔を合わせるのに、自分はずっと苦痛を感じなければならないから。
　それに、まだ相方は自分のことを好きになってくれるチャンスはあると思うから。
　一時的に少し距離を置いて、それでまた好き合えれば自分はそれでいいと思う。最後に自分の所に戻ってきてくれればそれでいいと思う。
　怒ることよりも、もっと大切なことをやってあげられたと思う。
　帰り際、自分は相方の前で強がった。心の内側はボロボロにされて、もう立っているのもつらかったのに、相方のために強がった。

　でも、自分のこの死にたいほどに悲しい胸の痛みは誰が消してくれるのかな。自分は相方の他に好きな人なんていないのに。
　自分で、苦しみ続けなければならないのかな。
　自分はこんなに苦しまなければならないほどに何か悪いことをしたのかな・・・

　あぁ、勉強しなきゃ・・・